からすのそばやさん

からすのそばやさん

皆さんは「からすのそばやさん」という絵本をご存知ですか?

どこかで聞いたような題名ですよね。

そう、かこさとしさんの「からすのパン屋さん」シリーズの一冊です。

この絵本はさらせん店内に置いてあり、子供さんたちはもちろんお母さん達にも大人気なんです。

パン屋さんはみんな一度は読んでいるので、とても気になるのでしょうね。

 

 

ところで、このからすのそばやさんなんですがちょっとネタばれをしますと、

超繁盛店になったのは良いのですがお客さんの要望にこたえて、

そばのほかにうどんはもちろんラーメン、さらにスパゲッティまで売ってしまいます。

お客さんはさらに大喜する次第です。

 

これって実は、戦後から昭和50年代前半にかけての東京のそば屋の姿そのものなんです。

飲食店が少なかった当時、東京の外食産業の代表格だったそば屋には

常連の皆さんから「あれも食べた。これも食べたい。」といういろいろな要望があったのです。

その結果、そば屋ではかつ丼、親子丼はもちろんカレーライスもラーメン、味噌ラーメン、

なかには餃子も提供する店もありました。

そう、みんなお客さんの要望に応えるのに必死だったのです。

しかも調理技術が確かなので、どの商品もクオリティはかなり高かったんです。

そして多くのお客さんに喜んでいただいてきました。

 

その風向きが変わったのが昭和60年ごろからで、

ちょうどバブルによるグルメ志向とマンガの「美味しんぼ」人気が高まってきた時代です。

 

今まで、お客さんに喜んでもらおうと必死でいろいろなものを提供してきたのです。

ところが、突風のような逆風が吹き始め「そば屋でなんでラーメンとかカレーライスを売ってるの?」

なんて言われるようになりました。いきなりいい加減な店あつかいです。。

私はそば屋に生まれ育ったうえに、都内にそば屋を営んでいる親戚縁者が30件以上あるので、

そのことは、たくさんのそば屋の主から聞かされていました。

世の潮流に乗れなかったと言えばそれまでですが、ちょっと悲しいですよね。。

 

でも、さらせんではこの昭和のそば屋の良さを

ぜひ今の皆さんにも知ってもらいたいと考えています。

カレーライスやかつ丼があったって、旨いそばは提供できます。

そしてカレーもかつ丼も旨いのがあたりまえ。

どれもこれも、東京下町のソウルフードなんだから。

だからあえて日替わりランチの形で懐かしいそば屋の邪道(笑)メニューを提供しています。

東京のそば屋=東京のソウルフード屋なんです。

それが、さらせんのスタンスです。

 

それに関連?する話ですが、東京のそば屋が戦後に手打ちを止め、

多くの店でうどんも売り始めた経緯には政府によるさまざまな画策があったので、

それについてはまた別の機会に書きたいと思います。

 

で、なんか熱く語ったのは、

もう日付が変わっちゃいましたが11月23日が誕生日なので

この一年の自分の戒めのためってことです。

誕生日

誕生日

最後に、妻からの誕生日プレゼントのワインとオードブル。

これから頂きます!

そして、難解な(苦笑)子供からのお祝いの手紙です。

みんなありがとう!!